70年ぶりの新学部。東京大学「UTokyo College of Design」が示す、日本の大学の新しい形(令和7年9月4日 木曜日)
- 那住行政書士事務所

- 9月4日
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先日、ある会合で東京大学の藤井輝夫総長のお話を聞く機会がありました。お話は教育に関する様々な話題がありましたが、お話を伺っていて特に関心を持ったのが、東京大学の新しい取り組み「UTokyo College of Design」についてです。
東京大学は今年4月、70年ぶりの新学部を2027年秋に開校させる予定であることを発表しました。秋開校、5年生、全寮制、英語での授業、など様々な先駆的な取り組みを行うこの学部は、日本の高等教育の形を考える上で、注目すべき取り組みであると言えます。
―東京大学が70年ぶりに新しい学部をつくる意味
東京大学は2027年に、「U Tokyo College of Design」を新しく開設する予定で、現在認可申請中です。「デザイン」と聞くと絵や建築を思い浮かべる方も多いと思いますが、ここでいうデザインはもっと広い意味です。
・地球環境をどう守るか
・AIや新しい技術をどう使うか
・社会のルールや仕組みをどう変えていくか
・医療や福祉をどう支えるか
・文化や価値観の違いをどう受け入れるか
こうした大きなテーマを横断的に学び、「未来社会をどう設計するか」を考える学部であるとされています。学ぶテーマが学生自ら決められるという特徴です。
日本のトップ大学が70年ぶりに新しい学部をつくるのは、従来の大学教育の形では時代に追いつけない、世界と闘えないという危機感の表れでもあります。
—英語で学ぶキャンパス
「UTokyo College of Design」の最大の特徴は、授業をすべて英語で行うことです。さらに、入学者の半分を海外から受け入れる方針も打ち出しています。そのために日本では一般的である春開校でなく、年度のスタートを秋としています。
つまり、教室に入れば日本人と外国人が半々で、一緒に議論をし、プロジェクトを進める環境が整うわけです。こうした国際性は、日本の大学にはこれまであまりなかったもの。
・日本人学生は、自然と「世界の常識」に触れられる
・外国人学生は、日本文化や社会を体験できる
・卒業後は国際ネットワークを持ち、世界で活躍できる
といった効果を期待でき、海外に留学しなくても、東京にいながら世界を体験できる、そんな環境が整うのではないかとの期待があります。
―学びと実践をつなぐ新しい仕組み
従来の大学教育は「講義を受けて試験を受ける」という形が中心でした。しかし「UTokyo College of Design」では、実際の社会経験と結びつけることに重点が置かれています。公表されている資料をみると、5年間は以下のようなカリキュラムで進みます。
1年目:全員が寮生活を送り、多様なバックグラウンドを持つ仲間と共同生活をする。これで国際感覚や協働力を身につけます。
3〜4年目:国内外の企業や自治体でのインターンが必須。机上の勉強だけでなく、現場で課題解決に取り組みます。
5年間一貫制:学士号と修士号を一体で取得でき、社会に出る時点でより実践的な力を持つことを目指します。
この仕組みは、学びを「試験のため」から「社会で使うため」へと大きく変えるものです。
―日本の大学に必要な変化
東京大学の挑戦は、日本の大学全体にとっても大きなメッセージです。これからの大学に求められるのは、次の3つでしょう。
・国際競争力を高める
世界の大学ランキングでは、研究力だけでなく「国際性」や「社会的な影響力」も重要になっています。
英語教育や外国人留学生の受け入れは、日本の大学にとって避けて通れない課題です。
・学問を横断する視点
社会の課題は、文系や理系の枠だけでは解決できません。
たとえば「AIによる医療の進化」には、医学・工学・倫理・法律など、多様な知識が必要です。
学際的に学べる場を増やすことが欠かせません。
・社会とつながる大学
大学は「研究の場」であると同時に、「社会の課題を解決する場」でもあるべきです。
地域や企業と連携し、学生が現場で学ぶ仕組みを持つことが、これからの大学には必要です。
東京大学「UTokyo College of Design」は、単なる新学部ではなく、「大学はどうあるべきか」を問い直す試みです。今回の取り組みが成功すれば、日本の若者は国内外で活躍する力を身につけられるでしょう。
人口減少が進み、国際社会での存在感が問われる日本にとって、大学の変革は避けられません。
「UTokyo College of Design」は、その未来を先取りする実験場となるはずです。
新しい挑戦の成功を期待するとともに、追随する教育機関がでることを願っています。
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