明日への滑走路を歩みはじめたみなさんへ(令和8年4月2日)
- 那住行政書士事務所

- 10 時間前
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4月、新しい年度のはじまりです。学校を卒業して昨日から新社会人としてスタートした方々もいらっしゃるのではないでしょうか。私が大学を卒業した四半世紀前とは、世の中の状況も、社会人としての常識も多くが違うことでしょう。
私のころは「就職氷河期」と言われ、そのまま四半世紀、「氷河期世代」という名前を与えられ生きてきました。
「第二新卒」という言葉はありましたが、新卒で就職したら、基本コースはその会社で働き続けるものだ、と当時は思っていました。
学生時代から「起業」する方もいましたが、それはごく特異な事例でした。
就活へのエントリーは半分がハガキ、半分が「リクナビ」でした。
「メールにファイルを添付する」という作業は、某放送局に履歴書を送る際、はじめて経験しました。
正直、私は就職活動は失敗しました。内定がもらえなかったわけではありません。就職が決まっていた会社を、入社3週間前にことわり、別のところへ行ってしまいました。その後、いろいろ点々と……今思えば、学生時代までに「何をやりたいか」、地に足のついた考えを持てていなかったと思います。
最近、若い人たちと会うと、皆さん、しっかりした考えを持っていてすごいなと思います。
そんな私でも、なんとか、48という年齢まで生きてこれるのがこの国です。途中でいろいろ考え、気が付いたら今、行政書士という仕事をしています。
この4月を晴れやかな気分で、意気揚々と迎えた方は、ぜひそのまま頑張ってほしいと思います。
この4月を様々な理由で、複雑な思いで迎えた方もいらっしゃると思います。でも大丈夫。いつかなんとかなります。そのためになんとかしよう、という想いは持ち続けるのが大事なのかなと。疲れたら立ち止まるのも大事です。まわりの人に頼るのも大事です。
私、48歳、いまだにダメな時、周りに助けてもらってます。時にはいくつも年下の後輩にも。
いずれにしろ、常に挑み続けることは大事だと思います。自分の力で、挑み続けること……
―未来は自分で開け 他人の手を借りようとするな いつかつかめるはずさ 諦めてちゃ何も見えない
高校生の時、ある歌に出会いました。
「VOICE~明日への滑走路」という歌です。
仙台のロックバンド「RADIO SHOP」の曲を、当時、女性ロックシンガーの鈴木彩子(すずき・さいこ)さんが歌っていました。上の動画は、RADIO SHOPさんが歌っている動画です。
高校時代、この歌を聴いた時、この歌は私には夢を目指すことへの応援歌と聞こえました。しかしこの歳になり、あらためてこの歌詞に向き合うと、この歌は極めて、この世の現実を表している歌詞なんだなと思います。単なる精神論ではなく、極めて現実を映し出す心理であるな、と。
行政書士という仕事をしていると、さまざまな事業者や個人の相談に向き合います。その中で、私が少しお手伝いをすることで、その事業や、個人の方が向き合った困難が、より良い方向に行く方を見ていると、そうした方々は、ご自身の事業等について、決して他人まかせでは無いという共通点があります。
残念ながら「社会」には「正解」はありません。会社という組織に入ったとしても、上司は万能ではないですし、会社がすべてを守ってくれるわけではありません。「個人」で世を渡歩いていくならなおさらのこと。SNSやネット上の評価、アドバイスは限りなく無責任です。
にもかかわらず、「誰かの判断」に乗って生きようとするとどうなるか。うまくいかなかったとき何もコントロールできない状態に陥ります。これは法務の世界で言えば、「責任主体が曖昧な契約」と同じです。最も危険な状態です。「他人の手を借りようとするな」という言葉の本質はここにあります。
しかしそれは「孤立」「孤独」という意味ではありません。一つ一つの事柄について、自分で考え、自分の意思で選び、その結果に責任を持てる人間、そううしたことが大事なのだと思います。
この春から新社会人となられた皆さんからすれば、最初からハードル高いなぁ、と思うかもしれません。最初からそうでなくてもいいんです。スマートにやるこなんて無理なんですから。泥臭く、失敗して、試行錯誤して、それでも前に進む。失敗だって、誰かの言いなりの上での失敗と、自分が考えた上での失敗とは大きく違います。
きれいに整ったキャリアよりも、自分でこじ開けた経験の方が、はるかに価値があります。これは、どの業界でも共通です。士業でも、企業でも、現場でも同じです。
「自分には無理だ」と思った瞬間、人は情報を取りに行かなくなり、行動しなくなります。
その結果、本来あったはずのチャンスすら見えなくなります。逆に言えば、可能性は、能力ではなく「諦めない姿勢」によって可視化されるものです。これは、私自身の実務経験からも断言できます。
4月はスタートラインです。
ここで「他人任せの人生」を選ぶのか、それとも「自分で切り開く人生」を選ぶのか。
その差は、数年後、取り返しのつかない差になります。
私も、48歳ですが、この春は初心に帰り……頑張っていきましょう。
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