令和6年度の文化審議会著作権分科会政策小委員会では
・昨年度に引き続きDX時代に対応した著作物の利用円滑化・権利保護・適切な対価還元に係る基本施策
・著作権保護に向けた国際的な動向を踏まえた対応の在り方
等について議論が進められています。このページでは、審議の動向を注視し、注目すべき点について取り上げていきたいと思います。
▼第2回 令和6年7月31日
資料・議事録等
★注目点
・令和6年6月21日に公表された知的財産推進計画2024に基づいて、著作権関係に関する内容を抜粋した資料が配布されています。
・DX 時代におけるクリエイターへの適切な対価還元に係る これまでの議論及び今後の進め方について、まとめた資料が配布されています。
・AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス
▼第1回 令和6年5月20日
資料・議事録等
★注目点
・放送条約の検討に関するワーキングチーム と 法制度に関するワーキングチームの設置
・法制度に関するワーキングチームでは「AIと著作権制度に関することについて」議論を進めていくことに
★議事内容
本委員会では以下の内容について議論が行われています。
今後の政策方針:
DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に対応した著作物の利用促進、権利保護、適切な対価還元について議論が行われました。
技術の進展により、コンテンツが国境を越えて流通する時代になったため、著作権保護の国際的な動向に対応する必要があると強調されました。
政府は、クリエイターの育成支援と文化芸術の振興を大きな柱として掲げており、具体的には5年間で100億円の支援策が実施される予定です。
ワーキングチームの設置:
政策小委員会の審議事項として、放送条約の検討や法制度に関するワーキングチームが設置されることが決定しました。
世界知的所有権機関(WIPO)での議論:
4月に開催された第45回著作権等常設委員会(SCCR)では、放送条約、権利の制限と例外、生成AIと著作権に関する議論が行われました。
放送条約については、放送機関が送信するプログラムの無許諾の再放送を防ぐための新しい条約が策定中です。
生成AIに関しては、コンテンツ制作現場でのAI利用の利点や課題について議論されました。
委員からの意見:
委員たちは、それぞれの専門分野から今後の抱負や議論の焦点について述べました。
クリエイターへの適切な利益還元や海賊版対策の重要性が強調されました。
今回の会議では、デジタル技術の進展に対応するための著作権政策や、クリエイター支援、国際的な著作権保護の在り方について、活発な議論が行われました。これらの議論を通じて、日本の文化芸術がより健全に発展していくことを目指しています。
初出 2024/08/01
更新
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