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令和7年6月9日 月曜日~お米を巡る最近のあれこれ

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おはようございます!

昨日は日曜日ですが、なんやかんやマル一日稼働。6月はこんな日々が続きそうですが、まぁ頑張っていきましょう。

このところ、「お米」がニュースで取り上げられる機会が増えています。

それも、喜ばしい話題ばかりではなく、価格の高騰、政府備蓄米の放出、コメの流通をめぐる不信感など、私たちの食卓と直結する深刻なテーマばかりです。

今日は、最近の「お米」に関する動きを整理しながら、そこから見えてくる日本社会の課題について考えてみたいと思います。


◆記録的な高温と不作が引き金に

2024年の夏ごろから、米の価格高騰が話題になり始めました。当初は「新米が出てくれば価格がおちつく」などと言われていましたが、価格高騰は収まる気配をみせず、「令和の米騒動」は続いています。

とくに影響を受けているのは、学校給食や飲食店など、大量にコメを消費する現場。

このままでは経営に影響が出るという声もあり、国もついに動きました。


◆備蓄米の放出という「非常手段」

農林水産省は4月、「政府備蓄米」を一部放出する方針を打ち出しました。

政府は平時から一定量の米を備蓄しており、本来は災害時や市場の安定のために用いるのが原則ですが、今回は価格高騰への緊急対応として、備蓄米を市場に流通させる決断をしました。

これは一時的な価格抑制策としては一定の効果が期待されますが、あくまでも「弥縫策(びほうさく)」です。本質的な問題は、収支がみあっていない米農家の状況、旧来の流通経路だけではなく様々な経路が発生したことによる弊害、担い手不足、そして生産調整政策の継続による柔軟性の欠如……問題は山積している状況です。

農業の現場では「備蓄米を放出すれば、市場価格が下がり、現場の努力が報われない」といった声もあり、消費者と生産者、そして行政の間で複雑な利害調整が必要になっています。


◆「食の安全と価格」の狭間で、私たちはどう向き合うべきか

こうした動きを見ていると、「安定供給」と「価格抑制」、「農家の収入維持」という複数の政策目標がせめぎ合っていることがわかります。

そのなかで問われているのは、私たち消費者の姿勢です。


・「少し高くても、安心できる米を選びたい」

・「地元の農家から買うことで応援したい」

・「必要な支援は、制度としてもっと根本的にやるべきだ」


こうした声を広げていくことが、将来的に「信頼される米流通」をつくる一歩になるのではないでしょうか。


◆最後に――「食」は未来への投票行動

お米をめぐる混乱は、一過性の問題ではありません。

農業の構造、流通の透明性、政策の在り方、そして何より「誰が、どのような食を選び、支えるか」という社会全体の意思にかかわる問題です。


私たちがどんな米を買い、どんな選択をするか――それは、未来の農業や暮らし方に対するひとつの「投票」なのかもしれません。



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