top of page

NEWS CLIP|気になった法務・政策ニュース|2026年9月2日 from那住行政書士事務所


昨日から今日にかけて流れてきたニュースの中で、どうにも腹立たしいものが一つありました。中道改革連合が、結党からわずか7か月あまりで事実上の分裂へ向かうというニュースです。8月31日、中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党代表が会談し、3党の全面的な合流を断念しました。今後は旧立憲系と旧公明系を中心に分かれていく方向で調整が進められています。


思い出してみれば、中道改革連合が結成されたのは今年1月16日。高市首相による衆議院解散が目前に迫るなか、立憲民主党と公明党の衆院議員が中心となって突然誕生した政党でした。「生活者ファースト」「分断と対立を越える中道」などと立派な理念が掲げられましたが、地方組織や支持者への説明は十分だったとは言い難く、立憲民主党自身が後の活動方針で、結党理由や政策、党名、選挙に中道から出る理由について「選挙戦の最前線に立つ関係者にすら十分に共有されないまま」だったと総括しています。


そして2月の衆議院選挙で大敗。それでも「中道勢力の結集」を掲げて3党合流を模索してきたものの、立憲民主党は地方組織などからの反発を受けて組織的合流を見送り、公明党も政策上の隔たりなどから合流を断念。結局、結党から7か月で事実上の分裂です。


もちろん、政党が政策を検討した結果として離合集散することまで否定するつもりはありません。しかし、衆議院解散を目前にして新党を作り、選挙が終わったら元の党を含めて再編協議を始め、それがまとまらなければ分かれる。しかも結党から7か月です。これでは有権者から「結局、選挙のために一緒になっただけではないか」と言われても仕方がない。政策を実現するために選挙があるのであって、選挙を戦うために政策や政党の看板を組み替えるのでは、本末転倒です。


さらに困るのは、こういうことを繰り返すたびに傷つくのが、その政党だけではないことです。こうした政治家の行動の積み重ねが、政治不信をまた一枚積み重ねるということになります


そして政治不信という点では、横浜もいま他人事ではありません。山中竹春市長のパワーハラスメント問題を受けた突然の辞職。その結果、横浜市は予定していなかった市長選挙を10月18日に行うことになりました。

選挙をするのは当然です。

しかし、市長が任期途中で辞めれば、市役所だけが慌ただしくなるわけではありません。

そのしわ寄せは、街のあちこちへ飛んでいく。

その一つが、緑区でした。


01|突然の横浜市長選、10月18日投開票――その日に予定されていた「緑区民まつり」は中止へ

02|全教科に「AI」――次の学習指導要領は生成AIを避けて通れない

03|「入るのは1分、辞めるのは30分」を許すな――サブスク解約妨害を法規制へ

04|これは便利――みなとみらい線の列車位置が「東急線アプリ」に

05|STARNOTE、初のワンマンライブ決定――10月29日、白金高輪へ


那住行政書士事務所HP https://www.nazumi-office.com/

01|YOKOHAMA/POLITICS|突然の市長選で「緑区民まつり」中止へ――政治の混乱の請求書は、結局市民に回ってくる


山中竹春横浜市長の辞職に伴う横浜市長選挙の日程が決まりました。

10月4日告示、10月18日投開票です。


8月28日に山中市長が市会議長へ辞職願を提出し、31日に市会議長から市選挙管理委員会へ通知。同日開かれた選挙管理委員会で日程が決定されました。山中氏自身がこの選挙に再び立候補するかについては、現時点では「未定」としています。


突然の選挙はいろいろなところに皺寄せがきています。横浜市緑区では、この日は「緑区民まつり2026 ~緑と森のフェスティバル~」の開催予定日です。本イベントは、私が支部長をつとめる、神奈川県行政書士会緑支部も協賛しています。

緑区民まつりは、区民相互の交流を深め、地域のつながりを作ることを目的として毎年開催されてきた地域イベントです。

今年はこれまでの緑区役所・緑公会堂と県立四季の森公園の2会場方式を改め、四季の森公園へ一本化して、10月18日午前10時から午後3時まで開催する予定でした。すでに出店団体の募集は終わり、ステージ出演団体も決まり、出演者には8月25日に結果が通知されています。

ところが、その日に市長選が入った。その影響で、緑区民まつりは中止となることが決まりました。非常に残念です。


選挙を行う以上、区役所職員をはじめ大量の人員が必要になります。投票所の設営、投票事務、開票事務、選挙人名簿、期日前投票、選挙公報――人口377万人を超える横浜市で市長選挙を一本行うというのは、途方もない行政事務です。


だから、選挙と区民まつりを同日にやるのが難しい事情は分かります。


しかし問題はそこではありません。なぜ、そもそもこんな選挙をやることになったのか。山中市長は第三者委員会によって職員などに対する複数の言動をパワーハラスメントと認定され、その責任を取る形で任期途中の辞職を申し出ました。

その結果、市長選が行われることになり、その結果、予定されていた地域行事が中止になるということです。


政治の混乱こうして、一般の人々の普通の暮らしにも影響を与えます。区民まつりというのは、行政が市民に何かを「提供する」だけのイベントではありません。町内会、地域団体、学校、企業、各種団体、ボランティアがそれぞれ少しずつ手を出し、金を出し、人を出し、時間を使って作るものです。その積み上げが、市長個人の問題から生じた突然の選挙によって吹き飛ぶ。政治家が辞職会見で頭を下げれば、その政治家にとっては一区切りなのかもしれません。

でも、街の側はそこから後始末が始まります。


山中氏は、次の市長選への立候補について「未定」としています。仮に出直し選挙へ立候補するというのであれば、こうした混乱の責任も当然問われるでしょう。自らの問題によって選挙を発生させ、市民生活や地域活動にこれだけの影響を及ぼしておいて、何を「出直す」のか。少なくとも、その説明なしに「もう一度市民の信を問いたい」だけでは済まないと思います。


参考:

横浜市「横浜市長選挙の選挙期日等について」https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/senkyo/2026/0831_shichousen.html

横浜市「山中市長からの退職の申し出について」https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/shikai/2026/0828taisyoku.html

神奈川新聞「横浜市長選挙 10月18日に投開票」https://news.livedoor.com/article/detail/32206162/


────────────────────────

02|AI/EDUCATION|全教科に「AI」――学校教育は、ようやく「使わせない」から先へ進む


文部科学省の中央教育審議会で8月31日、次期学習指導要領に向けた「審議まとめ」の素案が示されました。

注目したいのはAIです。報道によれば、国語、算数・数学、理科、社会など、すべての教科等についてAIの発展が教育に与える影響を踏まえた記述を入れることが、方針として示されたとのことです。


この方向は当然だと思います。むしろ遅いくらいです。

いまの子どもたちが社会に出る頃、「生成AIを使うか、使わないか」という議論をしている可能性はかなり低いでしょう。電卓を使うか。インターネットを使うか。Wordを使うか。そんな議論をいまさらしないのと同じで、AIはおそらく「使うことが前提」の道具になります。だから重要なのは、AIに触れさせないことではありません。AIが間違えること、AIの答えがすべてではないこと、自分が入力した情報がどこへ行くのか考えること、このようなAIを使う上で必要なリテラシーを学ばせることが、これから先は大切なのではないかと思います。


文科省の議論でも、AIを使いこなす力は単なる操作技能ではなく、生成AIを適切かつ効果的に使い、問題を発見・解決し、自分の考えを形成する力だと整理されています。また、出力を批判的に吟味しながら利用することの重要性も指摘されています。「分からなければAIに聞けばいい」という人ほど、実はAIを使いこなせません。AIの回答がおかしいと気付くためには、人間側に知識が必要だからです。掛け算を知らない子どもに電卓を渡しても、その答えが間違っていることには気付けない。それと同じです。


AI時代だからこそ、基礎知識がいる。文科省の素案も、AIで知識検索や情報整理ができる時代だからこそ、単なる丸暗記ではない「確かな知識」の重要性が増しているとしています。小学校では情報領域を新設し、AIの回答に誤情報が混ざることなども体験的に学ばせる方向です。


もう一つ心配なのは、先生です。子どもに「AIを批判的に使いなさい」と教える以上、教える側がAIを理解していなければ話になりません。ところがAIは、教科書の改訂周期を待ってくれません。今年教えたサービスが来年なくなっていることすらある。モデルも機能も規約も変わる。だから文科省も、技術変化に機動的に対応すべき内容については、学習指導要領そのものではなくガイドラインや教材などで扱う方向を示しています。


教育行政がAIを扱うのであれば、「一度ルールを作ったから5年間これで行きます」という行政特有の時間感覚からも抜け出さなければならない。子どもにAI時代への適応を求めるなら、まず教育行政自身がAI時代の速度に適応できるのか。そこも試される改訂だと思います。


参考:

文部科学省「教育課程企画特別部会(第17回)配付資料」https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/101/siryo/mext_00056.html

文部科学省「学校現場における生成AIの利用について」https://www.mext.go.jp/zyoukatsu/ai/

時事通信出版局「生成AI、小中高で体系学習 活用へ『確かな知識』育む」https://book.jiji.com/information/news/news-16982/

Yahoo!ニュース「全教科にAIの記述 学習指導要領改定に向け、文科省が素案」https://news.yahoo.co.jp/articles/d3725b175ea609d277b81bc6500fa60e6d1dab42


────────────────────────

03|CONSUMER/LAW|「入るのは1分、辞めるのは30分」を許すな――サブスク解約妨害を法規制へ


これは、もっと早くやってほしかったと思う人が多いのではないでしょうか。


消費者庁は8月31日、動画配信サービスなどのサブスクリプションや商品の定期購入について、事業者が消費者の解約を不当に妨害する行為を規制する方向を示しました。

同日開かれた「現代社会における消費者取引の在り方を踏まえた消費者契約法検討会」で、中間取りまとめ案が示されています。消費者契約法の改正を視野に入れ、早ければ2027年の通常国会への関連法案提出が想定されています。


想定されているのは、動画配信などのサブスクだけではありません。ネット通販の定期購入、スポーツジム、ウォーターサーバーなど、一定期間継続して商品やサービスが提供される契約も対象となり得ます。


中間取りまとめ案で規制対象として挙げられているのは、解約するかどうかの判断に影響する事項について虚偽を告げること、不確実なことを断定的に説明すること、解約の申出を拒否したり不当に遅らせたりすること、さらに解約のために訪れた消費者を引き留め、帰れないようにすることなどです。契約の重要事項を消費者に不利益な方向へ変更する場合には、個別通知を義務付ける方向も示されています。


そもそも、なぜこんなことを法律で決めなければならないのでしょう。契約した人には、契約上認められた条件に従って解約する権利がある。それだけの話です。


ところがネットサービスの世界には、入口だけ立派な自動ドアで、出口は地下迷宮というサービスが実際にあります。こうしたことが、事業者側の「テクニック」で片づけられてはいけません。

これから消費者契約の中心は、ますますデジタルになります。人間の心理を研究し尽くして「契約する方向」へ誘導する技術は、AIによってさらに高度になる可能性があります。だから消費者法も、「何と書いてあったか」だけではなく、「どう選ばせたのか」まで見なければならない時代になってきたのでしょう。入口と出口の幅が違う商売は、長くは信用されません。法律で禁止されるから直すのでは遅い。普通に契約できて、普通に辞められる。


商売というものは、本来そのくらい潔くあってほしいものです。


参考:

消費者庁「第8回 現代社会における消費者取引の在り方を踏まえた消費者契約法検討会」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/meeting_materials/review_meeting_006/047226.html

消費者庁「第8回検討会について」https://www.caa.go.jp/notice/entry/047225/

TBS NEWS DIG「サブスク解約妨害の規制へ 消費者庁検討会で中間とりまとめ案公表」https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2913636?display=1

時事通信「サブスク解約妨害を規制へ 動画配信サービスなど対象―消費者庁方針」https://www.jiji.com/jc/article?k=2026083100955&g=soc


────────────────────────

04|YOKOHAMA/RAILWAY|これは便利――みなとみらい線の列車位置が「東急線アプリ」に


市が尾の那住事務所から、山下町の神奈川県行政書士会事務局へ行くには、いろいろな生き方がありますが、東横線、みなとみらい線を使い、日本大通り駅で降りることはよくあります。二つの電車はつながっていますが、運営会社は違います。

この二つの電車が、利用者の便利をより良くしようと新しいサービスをはじめます。


東急電鉄と横浜高速鉄道は8月18日から、「東急線アプリ」でみなとみらい線のリアルタイム列車位置を表示するサービスを始めました。これまでも東横線の列車位置は確認できましたが、今回の対応によって、渋谷駅から横浜駅を経て元町・中華街駅まで、東横線とみなとみらい線をまたいで列車がいまどこを走っているのか、シームレスに確認できるようになりました。


これは地味ですが、かなり便利です。特に横浜駅で東横線方面へ乗るとき、「次の電車はもう元町・中華街を出たのか」「一本待てば急行が来るのか」が分かる。鉄道アプリは、こういうのでいいんです。


毎日使うものは、派手さより一つの「ちょっと便利」の方がありがたいものです。


参考:

東急電鉄「東急線アプリ内で横浜高速鉄道みなとみらい線のリアルタイム列車走行位置の表示を8月18日から開始!」https://www.tokyu.co.jp/company/information/detail/61621.html

鉄道ファン「『東急線アプリ』で、みなとみらい線のリアルタイム列車走行位置の表示を開始」https://railf.jp/news/2026/08/20/001500.html


────────────────────────

05|MUSIC/LIVE|STARNOTE、初のワンマンライブ決定――10月29日、白金高輪へ


最後はとても大事なお知らせ……

播磨かなさんが所属する、アイドルグループ「STARNOTE」が、初のワンマンライブを10月29日(木)、白金高輪SELENE b2で開催します!

タイトルは、

「はじめまして STARNOTEです!」


開場19時、開演19時30分。昨日8月31日からチケット販売がスタートしました!!


播磨かなさんをはじめ、様々な”紆余曲折”を経た7人が集まったグループ。デビューライブは本当に素晴らしいものでした。



デビューからもうすぐ1カ月。競争の激しい世界ですが、数多くのライブをこなし、みんな一生懸命に頑張っています。


「初ワンマン」という言葉は、いいですね。

10月29日。

ちょっと楽しみにしておきたいと思います。


参考:

Eventernote「STARNOTE 1stワンマンライブ『はじめまして STARNOTEです!』」


────────────────────────


昨晩は天ぷらを食べたのですが、コースの中に牡蠣、マイタケが。食べるものは一足飛びでだんだん秋らしくなってきています。

NEWS CLIPをはじめて、もうすぐ1カ月ですが、まぁ、なずみの事務所から発信しているわけですから、少し楽しい話題も交えつつお届けしたいと思います。




那住行政書士事務所

法と実務で、あなたの歩みを支えます


〒225-0024 横浜市青葉区市ヶ尾町1050-1 エルドマーニ20 701

お問い合わせ TEL:045-654-2334 メール nazumi@nazumi-office.com

電話受付 9:30〜18:30(不定休)

コメント


bottom of page