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【鉄道ブログ】27,000Kmの旅日記005/最北の鉄道・宗谷本線編(5)

執筆者の写真: 那住行政書士事務所那住行政書士事務所

週末は、法務以外のお話も少し書いて行ききます。前回までは こちら から ………

 北の地の夜は早い。そして長い。稚内に訪れた12月、この日の日の入りは15時51分。翌朝の日の出は7時07分。あっと言う間に街は暗くなる。そして静かだ。駅前のイルミネーションと、街を覆う雪のコントラストが美しい。

 そして……北の地から旅発つ朝がきた。

 ほんの十数年前まで、この最北端の駅はもっと大きな駅だった。交通の要所だった。特急が何本もやってきた。札幌までの夜行列車も走っていた。ホームも2番線まであった。一日中駅員がこの駅にいた。

 現在この駅にやってくる列車は1日7本。うち3本は特急列車だ。そして朝と夜は無人駅となっている。

 厳しい営業環境のなかでも、何とかこの駅を存続させようと、JR北海道も、そして地元も頑張っている。現在の稚内駅は4代目、平成24年に完成した。道の駅やバスターミナル、観光センター、そして映画館などを併設する複合施設になっている。

 本来”駅”という場所は、何もしなくても人が集まり、行く人、来る人が交わる場所のはずだ。しかしそもそもまず、この北の地の人口が減り続けている。稚内市の人口は1975年をピークに減少が続いており、現在は過疎地域に認定されている。駅の利用者も2005年には1年間の利用者が53,300人であったが、2015年には31,300人まで減っている。そのような状況の中でも、様々な施設を集約し、人が集まる”駅”の機能を維持させようという努力には頭が下がる。

 クルマも便利だ。バスも便利だ。飛行機であっという間に遠くまでいける。しかし短距離・中距離の移動において、ある程度まとまった人数を一気に運べる「鉄道」という乗り物は、ある程度、残して行かなくてはならないのでないかと思う。  少し寂しい感じがする北の駅で、そんなことを考えた。

 ……

 せっかくだ。特急列車で一気にこの線路を進んでしまうのはつまらない。鈍行列車で行こう。午前10時27分発・名寄行。

 宗谷本線の路線は稚内から旭川まで。旭川から稚内まで直通する普通列車は1日1本あるが、稚内発で旭川まで直通する列車は特急しかない。ならばまずは名寄まで行こう。

 1両編成の列車が入ってきた。改札が空いた。さぁ出発。

(写真1枚目)稚内駅に入線する列車。

(写真2名目)夜の稚内駅前。

(写真3枚目)稚内駅の時刻表

(4枚目=動画)稚内駅に入線する列車

※次回は令和元年10月26日(土)に更新します。 ※平成31年1月分の鉄道輸送統計調査における旅客営業キロの全国合計は27,787.2Km

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