【事務所だより】ワンポイント著作権012~著作権は「権利の束」/著作物同士が組み合わさった著作物 19/10/18


当事務所では著作権関係のサポート業務、例えば、著作権に関する契約書等書面の作成、著作権に関する手続きの代行、作家・クリエイターの著作権に関するサポートに力を入れております。そこでこのページにて、著作権に関するお話を少し書いて見たいと思います。

昨日から引き続きで「著作物」とは何か? というお話です。

<著作権は「権利の束」/著作権の具体的内容6~著作物同士が組み合わさった著作物> 

 ここまで「著作物」は何かということについて見てきました。ここまでもだいぶ込み入った話になっていますが、もう少し深入りします。「著作物」は著作物同士が組み合わさって、新たな著作物となる場合があります。以下のア~エのような場合です。

ア.二次著作物……著作物に創作的な加工が行われ新たにできる著作物は二次著作物と呼ばれます。例えば小説を映画化した場合、完成した映画は、元の小説とは別の著作物として扱われます。二次著作物を創る場合には、元の著作物の権利者から許諾を得る必要があります。また二次著作物を利用する場合は元の著作物の権利者からの許諾も必要となります。

イ.編集著作物……詩集や百科事典、新聞や雑誌などに、どのようなものを掲載するかを選択したり、どのような順序で載せるか配列することによって、ひとまとまりの編集物を創作した場合、その編集物は編集著作物として、素材となる個々の著作物とは別に著作物として保護されます。編集著作物を作成する場合には、個々の素材となる著作物の権利者から、許諾を得る必要があります。また、編集著作物を利用する場合は、編集著作物の権利者から許諾を得る必要があり、その素材となる個々の権利者からも許諾を得る必要があります。

編集著作物を構成する素材は必ずしも著作物である必要はありません。10月15日の本稿(009)に<「神奈川県行政書士会」の所在地である「神奈川県横浜市中区山下町2」という表記は著作物ではありません>と記しましたが、「困った時はここ!神奈川県相談先住所録」などという形で、神奈川県行政書士会を含む住所を配列し並べた冊子は、編集著作物として扱われる可能性があります。

ウ.データベースの著作物……編集著作物のように選択や配列によって作られた著作物で、コンピュータで検索できるようにしたものをデータベースの著作物と言います。データベースの著作物においても、データベースを構成する素材は必ずしも著作物である必要はありませんが、著作物である場合は、元の著作権者から許諾を得る必要があります。

 また、データベース全体を利用する場合には、テータベースの著作物の権利者から許諾を得る必要があり、またその素材となる個々の権利者からも許諾を得る必要があります。

エ.共同著作物……著作物は必ずしも一人の人間によって創作されるとは限りません。二人以上の者によって共同で創作される場合もあります。その場合、各人がどの部分を創作したか、個々に分離することが不可能な著作物を共同著作物と言います。例えば1冊の本において、第1章をAさん、第2章をBさんのように、明確に執筆者を分けられるような場合は、共同著作物とは言いません。

 共同著作物の場合は、原則として著作権者全員の同意がなければ、その権利を行使することができないとされています。

※記載の情報は記事投稿時の情報です。ご覧になる時期によってはすでに情報が古くなっている場合もございますのでご注意ください。

#著作権 #アート

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