【事務所だより】ワンポイント著作権009~著作権は「権利の束」/著作権の具体的内容 19/10/15


当事務所では著作権関係のサポート業務、例えば、著作権に関する契約書等書面の作成、著作権に関する手続きの代行、作家・クリエイターの著作権に関するサポートに力を入れております。そこでこのページにて、著作権に関するお話を少し書いて見たいと思います。

先週から引き続きで「著作物」とは何か? というお話です。

<著作権は「権利の束」/著作権の具体的内容3~「著作物」4つのポイント>

著作権法について「著作物」について定義している条文は  ①「思想又は感情」を  ②「創作的」に  ③「表現したもの」であって  ④「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属する」もの

 と4つの部分にわけられます。ではそれぞれ、どのような意味なのでしょうか?

①「思想又は感情」  人が表現したもの、人の感情が表出されたもの、といった意味合いでしょうか。裁判における判決文では「人間の精神活動全般を指し」などと説明されています。「思想又は感情」でないものは著作物ではなくなります。  例えば「神奈川県行政書士会」の所在地である「神奈川県横浜市中区山下町2」という表記は著作物ではありません。また「マリンタワーの高さは106m」といった単なるデータも著作物ではありません。

②「創作的」  「創作的」という点から、単なる模倣やありふれた表現は著作物ではありません。  一方「独創性」や「芸術性」までは求められてはいません。裁判の判決では「厳格な意味での独創性があるとか他に類例がないとかが要求されているわけではなく(略)著作者の個性が何らかの形で現れていれば足り」(当落予想表事件 東京高判昭和62年2月19日)と示されています。  また「おはよう」「元気ですか」「ありがとう」という誰でも使うような言葉だけでは、著作物とは認められません。

 ただし単なる挨拶だけではなく、例えば手紙などで、「単なる時候のあいさつ等の日常の通信文の範囲にとどまるものではなく(略)思想又は感情を創作的に表現した文章であることを認識することは、通常人にとって容易であることが明らか」(剣と寒紅事件 東京高判平成12年5月23日)であれば創作物として認められます。

 著作権の部分では著作物と認められなくても、商標権の分野では、その商品やサービスを示す言語であると認められれば、商標登録が認められる場合もあります。例えば「ありがとう」という語を含む商標は、令和元年10月3日現在、357件出願されています。

この項目、明日に続きます。

<今週末は緑区民まつり2019> 10月20日、県立四季の森公園で開催される「緑区民まつり」にて、当事務所が所属する、神奈川県行政書士会緑支部が、無料相談会を開催します。皆様ぜひご活用ください。

#著作権 #アート

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