【鉄道ブログ】27,000Kmの旅日記009/最北の鉄道・宗谷本線編(9)


週末は法務以外のお話を書いていきたと思います。前回までは こちら から ……… 

 時間は午前11時34分。稚内駅を出てから約1時間20分、宗谷本線は幌延駅で13分間停車する。ここまで無人駅が続いていたが、ここは有人の駅。現在、宗谷本線を走る特急列車「サロベツ」「宗谷」も停車する。ここでの停車時間は、札幌からやってくる特急列車「宗谷」稚内行とすれ違うためである。


 ここで宗谷本線を走る特急列車に少しふれておく。現在、宗谷本線を走る特急列車は上り、下りとも1日3本。上り列車はサロベツが2本、宗谷が1本。サロベツは稚内発旭川行。宗谷は札幌まで行く。下り列車も同じくサロベツが2本、宗谷が1本。サロベツは旭川から稚内、宗谷は札幌から稚内を結ぶ。今日、ここですれ違った宗谷は、朝7時30分に札幌駅を出発した車両である。稚内に到着するのは12時40分。5時間以上の長旅だ。特急列車が現在の運用になったのは2017年3月のダイヤ改正から。以前は函館まで結ぶ特急列車が走っていたり、深夜、稚内を出発し朝、札幌に到着する夜行列車も走っていた。



 せっかく停車時間があるので少しホームへ降りて見ることにした。外はかなりの量の雪が降っている。ここまで乗ってきた上り電車が停車したのが2番線。駅舎は跨線橋を渡って向こう側1番線にある。この1番線に特急列車が到着する。到着した2番線の外側にはかつて「3番線」があった跡が残っている。この3番線にはかつてここから羽幌線が出発していた。羽幌線は幌延駅を出発して、日本海側を通り留萌駅までつなぎ、旅客とともに沿線の炭鉱とニシン漁の貨物を運搬していた。しかし炭鉱の閉山とニシン漁の不漁の影響により、徐々に運送量が低下。国鉄最後の日に廃線となった。3番線跡の奥に広くスペースがあるのは、貨物積卸場と引込み線の跡地である。羽幌線用に多くのスペースが取られていたのだ。

当日は雪に埋もれており、確認することができなかったが、現在は「3番線」と名称はつけられてはいないが、今も線路は引かれている。



 幌延駅は天塩郡幌延町の中心駅だ。現在一日の乗員人数は平均30人ほど。ここより北の駅はほとんどが平均乗員人数が「1人以下」なので、宗谷本線の中では利用客が多い駅と言えよう。幌延町は北海道第二の長大河川、天塩川が走りその河口が日本海側にある町であり、内陸部には広大な湿地帯サロベツ原野が広がっている。酪農が盛んで雪印メグミルクの工場があったりもする。かつては林業も盛んな町だった。

 幌延町は昨年、宗谷本線に関して一つ大きな決断をした。その決断については、次回このページで記すことにする。


 最後に最新の話題を一つ。昨今の新型コロナ感染症が拡大する状況のなかで、今年6月、宗谷本線を走る特急列車が、上下各1本づつ、運休となってしまった。現在(令和2年8月)は運転再開されているとのことだが、今後、ますます宗谷本線をはしる列車が減ってしまうのではないかと一抹の不安を覚える。この北国を走る美しい車窓を、何とかして残していくことはできないものだろうか。


(写真1)幌延駅1番線。駅舎はメタリックな感じ。雪にすごく合う。

(写真2)上り電車の車内から、下りに到着した特急列車「宗谷」稚内行。

(写真3)ホームに降りてみました。頭にすぐ雪がつもります。

(写真4)「3番線」の奥には広い空き地が広がっていた。


※この投稿は平成30年12月に現地へ行った際の記録、撮影した写真です。

※次回は令和2年9月5日(土)に更新します。以後、毎週土曜更新が目標です。

※平成31年1月分の鉄道輸送統計調査における旅客営業キロの全国合計は27,787.2Km

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