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【ブログ】浪曲・太福先生の快挙、鯉丸さんの披露目が楽しみ……~1月の演芸鑑賞記。

執筆者の写真: 那住行政書士事務所那住行政書士事務所

更新日:2月3日

令和7年1月30日、末広亭。
令和7年1月30日、末広亭。

いつのころから落語など演芸が好きになった。30代のころはそんなに寄席に足を運ばなかったが40代になり、かなり頻繁に行くようになった。なぜって、面白いからである。自分の好きなところばかり聞いているので、かなりかたよりはあるのだが、今年は、聞きにいった演芸の記録を、ブログに残していってみようかな、と。


★1月25日(土)新宿末広亭・深夜寄席

瀧川鯉丸「阿武松」/神田紅純「山内一豊と千代」/桂銀治「不孝者」/瀧川蛙朝「サウザーみたいな恋をした」


とある時、地元近く、長津田のホール落語で、はじめて鯉丸さんの落語を聞いたのが数年前。きちんとした、まっとうな、そしてきれいな古典落語に魅了され、ここ数年かなり伺わせて頂いた。小さな落語会というのは、なかなか入って行く勇気もなく、今まで行くこともなかったのだが、ある日、かなりの勇気を出して、神楽坂で開催されている「六連会」に飛び込んでみたら、いやぁ~こんな贅沢な空間があったのかと。

小人数で、目の前で、すばらしい落語をたっぷり聴けるのである。そんなこんなですっかりファンとなった鯉丸さんなのだが、いよいよ今年5月、真打昇進となる。

と、いうことで二つ目が出演する「深夜寄席」には最後の出演となるということで、夜9時からの落語会に行ってきた。

1階椅子席が7~8割埋まるそこそこの入り。太福さんの夜席から残った人もいたのかな?


鯉丸さんは「阿武松」。言い立てがとてもきれいだ! そして阿武松を救う宿屋の旦那が、鯉丸さんが演じるととてもよく、とてもやさしく演じられていて。きっと披露目でも、どこかでかけるんだろうなぁと。一度、道を閉ざされても、周りの人に力で道が開き、そして出世していく。今、いろいろと、様々な出来事で道を閉ざされる人が多いなかで、なんか、心にしみる一席でした。


六連会で良く聞く講談・紅純さん。紅純さんもあと1~2年で真打昇進なのかな? 「山内一豊と千代」は以前にも聞いたことがあったかな~と思うのですが、少し時間に余裕のある深夜寄席だからか、途中で「クイズ」が入ったり、とても丁寧なお話の進め方。一豊の凛々しい部分と、何となく情けない部分と、千代の優しい部分と凛とした部分と、一つ一つがとてもすばらしく、紅純さんの講談も本当に良いな~好きだなぁ~と、


ここ何回かの「桂伸治一門会」に毎回行っているので、そこで良く聴く、銀治さん。銀治さんも大変良い、噺家さんだなぁ~といつも思うのです。大変バラエティーに富む伸治師匠の一門会で、前半部分、きちんと、びっしっと雰囲気を作ってくれるのが銀治さんだな、と。この日もとっちらかった感じになりそうな雰囲気を、びしっと引き締めてくれて、鯉丸さんにつないでくれました。よく寄席でかかる噺なのかもしれませんが、「不孝者」はじめ聞いたかも。大変面白かった。


さて、この日、一番びっくりしたのが、蛙朝(あちょう)さんですわ。前回聞いたのが、昨年、萬橘師匠と鯉八師匠の二人会で、前座で開口一番を務めた高座。何をやったか覚えていないのですが、う~ん、そうか……さ、早くマンパチのお二人を聴きたい……はっきり言ってしまえば、そんなことを思って聴いたなぁ~と。

それがそれがこの日の高座、蛙朝さんが二つ目に上がってはじめて聞きましたが、何よこの高座!!!! もうね、どうしてくれるか、というぐらいおかしく、まずマクラで笑い転がされ、いざ、噺に入ると、笑い殺されるかというぐらい、大爆笑させられ。賛否あるかもしれないけど、おいらは好きです。どっかで、また蛙朝さん聞きたいなぁ。けど独演会と行くと、本当に笑い殺されそうだなぁ。疲労感、ハンパないだろうなぁ。


終演後、鯉丸さんから披露目のチケット買わせて頂きました。5月からの披露目、めちゃくちゃ楽しみだ!


★1月30日(木)新宿末広亭・夜席 玉川太福・主任

き太・奈々福「浪花節爺さん」/昇吾「平林」/おせつときょうた/柳雀「鷺とり」/

王楽「読書の時間」/小すみ/小痴楽「堪忍袋」/奈々福・まみ「金魚夢幻」/ねづっち

/柳橋「金明竹」/仲入り/昇々「妄想カントリー」/ザ・ニュースペーパー/鯉八「ハンサム」/南なん「棒鱈」/東京ボーイズ/太福・みね子「紺屋高尾」


末廣亭の「夜席」は16時30分ごろからはじまる。開始時間ギリギリに会場前につくと、誰もいないので、あ、良かった、入れるな~と思ったら……1階席はすでに満席! 2階席、ラスト6名で、2階席の一番後ろに潜り込むことが出来たという、まさに満員札止めの状況。

1月下席、21~30日の寄席は、正月興行がひと段落し、良く言えば少し落ち着く、悪くいえば閑散とするものなのだが、この10日間は連日、立ち見が出るわ、札止めになるわ、大騒ぎになっていると、いろいろなニュースが目に入ってきた。

なんといっても、「60年ぶり」に浪曲が、落語の寄席でトリをつとめるということで、多くの人が足を運んだのだ。


「話芸」というジャンルでは同じなのだろうが、落語・講談ほど、浪曲はなじみがなかった。何年も、一度、浪曲の定席である浅草・木馬亭に行ってみたいなぁ~とはおもってはいるのだがなかなか足が向かず、ここまで来てしまった。何しろ、浪曲に対する知識がない。浪曲、と言われぱっと浮かぶのが、せいぜい「国定忠治」ぐらいである。アップルミュージックに二代・広沢虎造の「名月赤城山」が入っていて、それはだいぶ前に聞いたな~とか、そんな程度である。


しかしそんななか、数年前から玉川太福さんが、芸協の寄席にあがるようになったのをきっかけに、いろいろな浪曲師の人が、落語の寄席に上がるようになった。なるほど、浪曲にも「新作」があるのね、とか、かなり大笑いの話もあるのね、とか。聞いていると、落語・講談とは違った、三味線が入り、唸る独特の演芸に、これはこれで面白いな~と思うようになっていった。


10日間の興行の千秋楽。太福さんが最後に唸ったのは「紺屋高尾」。言わずと知れた落語の大ネタである。落語から移植された噺を、落語好きのお客さんの前でかける、太福さんイキである。そしてかっこいい。

これまで落語の寄席に出る時は、座って演じられていたのだが、この日は、浪曲本来のスタイルである、立った状態での一席。専門的なことはわからないが、やはり立った状態の方が声が出るのかなぁと。

染物屋の奉公人・久蔵のウブな、こっけいな感じも良く、高尾太夫の色気も良く、そんな二人のやりとりに、間に入る三味線が、より情景を盛り立てる。浪曲バージョンの紺屋高尾をはじめて聞いたが、めちゃくちゃ感動をした一席でした。


終演後、カーテンコール。最近では伯山の興行などで度々見かける光景ですが、いやびっくり、どんだけみんな、楽屋に残っていたのよ! カーテンコールで楽屋に残っていた演者さんがみんな出てきたのですが、末広亭の舞台から人が落ちそうになるくらい、楽屋から出てきた。


目黒の鹿鳴館(ビジュアル系中心のライブハウス)が、寄席だったころ、「目黒名人会」という落語会が開かれていて、談志師匠が、木村松太郎という浪曲師を頻繁に高座にあげていたと聞いたことがある。少し地味な印象がり、寄席から離れていた浪曲が、こうしてまた、様々話芸と交流するのは、とても良いことだなぁと。


本当に素晴らしい会でした。今年こそ、どこかで木馬亭に行こう。


最後に余談……時事漫談のザ・ニュースペーパー。ついに玉木国民民主党代表が登場。ニュースペーパーの玉木さん、はじめて見たがめちゃくちゃ似てた!!!




 

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「行政書士・特定行政書士 那住史郎のブログというかそんなようなもの/法務通信」


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